米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、AP通信の「今年の男性アスリート」に選出された。2年連続3度目の受賞で、米プロバスケットボールNBAで活躍した「神様」、マイケル・ジョーダンに並んだ。最多はゴルフのタイガー・ウッズ、NBAのレブロン・ジェームズ、自転車ロードレースのランス・アームストロングの4度。大谷は同社のインタビューに手術を受けた左肩は「確実に良くなってきている」と明かした。
年の瀬が近づいても受賞ラッシュが止まらない。大谷がAP通信の「今年の男性アスリート」で2年連続3度目の受賞。パリ五輪が開催され、多くのアスリートが脚光を浴びた2024年も大谷が最も輝いた。
「とても光栄です。間違いなく、これまでの努力が報われた。来年も受賞できたらいい」
AP通信(電子版)の独占インタビューにこう語った大谷。同社と加盟社の記者計74人の投票で48票を集めた。メジャー史上初となる「50本塁打、50盗塁」を達成し、2年連続の本塁打王と初の打点王を獲得。移籍1年目でドジャースをワールドシリーズ制覇に導いた活躍が評価され、パリ五輪で個人4冠を達成した競泳のレオン・マルシャン(10票)、マスターズ優勝とパリ五輪金メダルを獲得したゴルフのスコッティ・シェフラー(9票)を上回った。
1931年から始まった同賞で3度目の受賞は野球界では最多で、NBAで「神様」と呼ばれたマイケル・ジョーダンに並ぶ快挙。最多はゴルフのタイガー・ウッズ、NBAのレブロン・ジェームズ、自転車ロードレースのランス・アームストロングの4度で、女性版では陸上、ゴルフなど複数競技で活躍したベーブ・ザハリアスの6度がある。
大谷はワールドシリーズで負傷し、今オフに手術を受けた左肩の状況について「まだ完全に動くわけではないが、かなり良くなった。少し張りはあるが、確実に良くなってきている」と明かした。来年3月18、19日にカブスと戦う開幕シリーズ(東京ドーム)に向けて「開幕戦までに完全な状態になることが目標。投球も打撃もできれば最高」と語ったという。
記事では8月に始球式を行うなど注目を浴びた愛犬・デコピンにも触れた。大谷は「この犬種(コーイケルホンディエ)は数が減っているので、デコピンの人気が高まることで数も増えたらいい」と期待し「犬の人気に少しでも貢献できたと感じているし、デコピンもきっと喜んでいると思う」と愛犬の思いも〝代弁〟した。
リーグMVPなどを次々と受賞し、来季は投打二刀流として復活する。大谷が競技の枠を超え、史上最高のアスリートと呼ばれる日もそう遠くはない。
★有名シェフのインスタに登場
レストラン「NOBU」などを経営するシェフ・松久信幸氏が自身のインスタグラムを更新し、大谷や愛犬・デコピンとの写真を投稿した。撮影されたのはカリフォルニア州のマリブにある「Nobu Malibu」。大谷と並ぶツーショット写真に松久氏は「私ってこんなに小さかった?」と記した。